おかげさまで10周年です2014年11月01日 11:47

今日うちは、ささやかですが開業10周年となりました。

始めたのが、平成16年11月です。


特に大きな目標もなく、とにかく生きていくために、今までの経験を生かして始めたのがきっかけです。何年続けようとか全く考えていませんでした。
やれるところまでやる、ただそれだけでここまで来ました。


今もその考えは変わりませんが、おかげさまで信頼いただき、何とかここまで続けてくることが出来ました。
これからも、基本的なスタンスは変えず、でもリニューアルできるところはドンドン変えていって、新たに進んでいこうと思います。

まずは、次の10年を目指します。


しかしこの先10年は、教育を取り巻く環境が大きく変わりそうですね。

ますます柔軟に動ける体勢が重要だと思ってます。

どうしてもヤル気にならない?2014年11月05日 12:18

どうしても勉強する気にならない、という子がいる

はっきり言って、贅沢な悩みでもあるのだが、そこを論評しても仕方ない。


彼の成績から、妥協すればある程度のところは選べる。
行くところがないという事態ではない。

しかし、もう少しがんばれば、当初の目標には行ける可能性がある。


現状の学校でもいいのかもしれないが、実際問題、その先の進路が大きく変わってくる。

本人には伝えたが、あれは事実である。



あくまでも確率論ではあるが、人生において初めて受験に臨む公立中学生が、どのような態度で迎えたかで、その後もある程度決まっては来る。

大学に行くことだけがすべてではないが、楽して進んだ進路が、期待した結果を生むことは少ない。


そういう意味では、今が人生の分水嶺ともいえる。
自分の意思で(自律他律問わず)人生を決める最初である。

そろそろ幼さを脱するときが来ていると思う


ある方がTwitterに書いていた
「直前期はみんなが勉強するから差が出ないってのは嘘だからね? この時期になると、それなりに頑張る奴と人間の限界まで頑張る奴の2種類に分かれる。 今から死ぬもの狂いでやれば、3〜4ヶ月後に見えてくるものは全く違うはずだ。 死ぬ気でやれよ受験生。死なないから。」(原文のまま。一部拡大)

こういう機会は、人生においてそんなにない。
その機会をどう過ごすか? これが今後の生き方に大きく影響する。
合格不合格など、そのうちのほんの小さな事象に過ぎない。

このことをどう伝えていくか?
自己責任で切り捨てたくないだけに悩む^^;

300点以下は、別のアプローチが必要2014年11月11日 11:28

まもなく期末テストの時期に入る。

毎回思うのだが、範囲も出題形式も事前にわかる定期テストにおいて、5教科350点というのが、一つの目標点。

300点以下となると、明らかに勉強不足。
しかも、勉強が不足しているのだからすれば良いというわけではなくなるのも、このくらいの点数の子にはありがちだからやっかい。

勉強に対する姿勢から矯正する必要がある。
別なアプローチが必要になってくる。彼らの今まで培ってきた文化にまで手を入れなければならないので、ある意味最も苦労するゾーンではある。

350点の壁を越えると、400点越えはそんなに難しいことではない。
420点くらいまでは結構行ける。

しかしその上になると、また別の意味で難しい。
教科書やテキスト、プリントなどを隅々までチェックし、先生の話もすべてノートに記録。
重箱の隅をつつくような勉強が必要。
安易に妥協すると確実に減点となるという、非常に厳しい側面がある。

まずは350点。
ここが一つの目標であり、その過程での勉強態度が、その後を大きく決める。
もはや目先の点数だけではない、高校進学後の態度をすら決める。

その覚悟を決めてやれるかどうかである。

人を見て、法を説け2014年11月14日 14:29

人を見て、法を説け

(相手の人柄や能力を見て、それにふさわしい助言をすべきである。)

教育なんてまさにそう。


すべて相手の状況を見て、決めなければならない。

確かに学力をつけるに正しい方法はいくらでもあるが、それが当人に即当てはまるとは限らないのである。
ましてやまだまだ成長過程にある子供たち。
昨日は通じても今日は通じないことは多々ある。

誰にでも通じそうなものは、実は誰にも通じないことは多い。
教育なんて、日々の活動は地味なものだ。
決して、派手なスローガンで言い切れるものではない。
逆に言えば、わかりやすいフレーズほど要注意と言える。


教える側だって、お釈迦様ではないのだから、不完全そのもの。
不完全な人が、不完全な子どもを教えるのだから、試行錯誤して当たり前。



大事なことは、適度な距離と愛情を持って真摯に向き合うこと
やはり最後は理屈ではない。


覚悟を持って教えている人ほど、実は表面上は地味。
しかしそれこそが本物。

わかりやすいことが正しいとは限らない。

進学してからが問題2014年11月16日 23:32

期末テストも終わると、残り3ヶ月あまり、いよいよ受験体制。

何回か書いているが、中学校時代の勉強態度というのは、予想以上にその先に影響するものだ。
覚えることもきちんと覚えてない、わからないところをわかるように練習もしていない、それでどうやって定期テストで満足する点を取るのかね?
馬を水飲み場に連れて行く事は出来るが、無理矢理水を飲ますことは出来ない。いつまで受け身の勉強をダラダラ続ける気なんだろうか?

もはや目的は、目先のテストの点数や、志望校に受かるとか受からないかではない。

正直言って高校受験など、学校によってはそうそう難しくはない。
今のままでもたぶん入れる学校はある。

しかし、そうやってなあなあで入ったとして、いったい何がその先に待っているのだろうか?

学校によっては、中退だってありうる。中退は極端としても、その先はどうする?
専門学校だって立派な選択だが、何となく進学してしまう?

ならば、高校での勉強態度を、専門でも続ける可能性は否定できない。
結局、思った以上にものにならないのもまた事実である。

そうやってすべてなあなあで来たツケが、社会に出るときに一気に回ってくる。

これからの日本は成熟社会
若くて体が動く、と言うだけでは難しい。

何らかの知識や技能がないと、望んだ仕事には就きにくい。
いざそのときにそれを身につけようとしても、予想以上に、今の勉強態度が反映されてくるのです。


それでもまだ、目先のめんどくささが優先されますか?
スマホやゲームなど、目先の楽しさに流されますか?。

もはや自分の問題
他人のコントロールの範疇を超える。

公立中学生にとって、高校受験というのは、自分の人生の流れ方の何割かを決める、大事な分岐点である。

ビリギャルみたいに、大学受験でがんばればいいやと思った時点で、たぶんがんばれない。
今どうにかしない人が、あとでどうにかなる確率はとても低い

あれはレアケースだから話題になったのだ。そもそも前提条件からして違うし。

まあ、あとは自分で決めてくれ!
(本音言えば、何とかしてあげたいんだけどねえ・・・(/_;))

衆議院の解散2014年11月21日 15:31

先ほど予定通り解散された。

この一連の流れを見ていると、公民のお勉強にもなる。

国会の解散・招集は天皇陛下の国事行為。
陛下より解散の詔勅が発せられたと言うことを、総理の女房役である官房長官が直接本会議場に持ち込む。

その時点でそれまで続いていた審議はすべてストップ。

詔勅が優先され、即時解散となる。

あくまでも陛下のご命令というのが建前。


もちろん、実際は総理の専権事項であり、すべて内閣の助言と承認に基づいて行われることではあるが、あらためて国会は陛下が召集するのだと言うことを実感する。


なお、解散権は総理の伝家の宝刀と言われているが、国権の最高機関である国会の議員は国民が選ぶ。
その国民の選択を否定できるのが解散権。だから伝家の宝刀。

内閣は、国会議員の承認の上に成り立っているのだが、そのバランスとして与えられているのが解散権。

今回は不信任決議を受けての結果ではないが、三権分立の仕組みがよく分かる事例でもある。


さあ、選挙だ!
ベストな選択肢がない場合は、よりベターだと思われる人を選ぼう。

がんばって勉強していると言っている人は・・・2014年11月23日 00:12

がんばって勉強してる!という子は、実は大してがんばってない。
経験的にそう感じる。

本当にがんばっている子は、そんなこと言わずにやっているし、態度から自然に伝わるもの。
本当に真剣にやっていたら、こちらが声をかけるのもはばかられるのが実情。


ある子が、あと〇点足らないという。
仕組みはよくわからないが、年間のテストの合計点で〇〇点以下だと、単位を落とすらしい。

たぶん困って相談してきたのだろう。

しかし厳しい言い方かもしれないが、たぶんそこで次のテストに向けてわからないところを教えたとしても、経験上根本的な解決にはならない。

そもそも2学期のこの時期になって単位を落とす危機を迎えると言うことは、その教科の根本的な治療が必要な段階。

まず、まずいと思ったら、自分からどうにかすることを考えられないと、高校生の学習としては非常に問題がある。

わからなくなったら教わればいいや、と言う受け身の姿勢が大きな問題点。
そもそも、教わったところでおそらくよくわかるようにならないだろうというのが実情。こういう子に限って、何がわからないのか?ちっとも具体的ではないし。

教科書をしっかり読みなおし、必要ならば参考書などを自分で探すという、大前提の姿勢がない限り、同じ事をずっと繰り返す。

高校は卒業できても、大学受験では全く通用しない。


受け身の勉強が通じるのは、どんなに大甘に見積もっても高校受験まで。
本来ならば、中学生からは通用しないが。


「わからない!」と言って口を開ければ都合良くえさを放り込んでくれるのを待つ、それが勉強だと思っているうちは、何をやってもダメだと言うことだ。

勉強は、自分の甘さを脱して向き合うもの。
かまってちゃんは、高校生としては通用しません。

勉強のやり方がわからない2014年11月25日 12:09

以前は、勉強のやり方がわからない、と言う質問にはまじめに答えていた

しかし、最近はやらないことにしている。

これは本当の意味でわからないのではなく、勉強しない言い訳に使われていることが多いと言うことに気付いたから。

こういう場合に限って、アドバイスしても適当に割り引いて実践しないし。


そもそもやり方がわかったからと言って、きちんとやる確率は高くない。

意欲が先か、方法が先かの問題になるが、やり方がわからないからやらないというのは、本末転倒であろう。


まずは目の前にある問題集などから取り組む。

やっていくうちに、少しずつ勉強のやり方はわかってくる。

まずはそこから。
その上でのアドバイスなら有効だよなって思う。

100点!2014年11月26日 12:00

中学生の期末テストの結果が返ってきている。

中1生が、数学で100点を取ったそうだ!学年で2人だけの快挙である。

元々出来る子ではあったが、やはり100点は別格。
100点を取ると、見る世界が違ってくる
他の、本人に言わせるとあまり得意でない科目も出来るようになる。

何か一つでも突き抜けたものがあると、自信になり、それが全体に波及するものだ。
苦手の底上げも大事だが、やはり、得意を伸ばす方が良いと思う。


もう1人、さすがに100点とは行かないが、今まで苦手で仕方なかった英語が、平均点位まで持ってくることが出来た子がいる。
地道に、教科書の単語と基本文を練習した成果が出た。

やれば出来るという実感が持てただろう。
ホッとした様子だった。

課題は多いが、次に向けて期待が持てる結果だった。

本人に賭けてみる2014年11月27日 14:11

期末テストも終わり、公立中学生は進路を絞り込む時期。

内申も出るので、その結果によっては単願推薦で・・・ と言う子もいるだろう。

それがその学校をよく調べて、納得した結果ならばありかもしれないが、志望の都立を受けても難しそうだし・・・とか、他に受けたい私立があるのならば、よくよく考えてみる必要がある。

詳しくは書かないが、今の自分の成績で単願が取れる学校がどういうところなのか?
偏差値などがすべてではないが、将来の自分の進路を考えたときにそこで良いのか?

ただただ一時の考えだけで安易に決めない方が良いと思う。


親御さんも、変に親心を発揮せずに、出来るだけの手を打っておいて、あとは子どもに賭けてみる事も必要だと思う。
確かに早く決まれば、心理的な負担が減るかもしれないが、そうやって周りが先回りした結果、あとでギクシャクした例はいくつか聞いているので。


端から見ていて、どうせ一生懸命勉強なんかしてないし・・・
とか思うかもしれないが、受験直前の厳しい環境に挑戦させるのも、その子の将来には大事なことかもしれない。

毎年見ていて思うが、受験は確実に子供たちを成長させる。
ただし、一生懸命やれば、ではあるが。

だから、小手先ごまかさずに、逃げずに。勉強に集中してほしい。


ごまかしてしまった事例も知っているだけに余計。