リアルな姿が見えてくる2014年12月01日 12:53

中学生は、期末テストも終わり、内申が確定。

あとは本番に向けて勉強するのみ。


だんだん試験が近づいてくると、その生徒のリアルな姿が見えてくる。

勉強に対する取り組み方が見えてくる。


定期テストレベルなら何とか取り繕えても、受験は全く通用しない。
否が応でも、あらわになる。


過去には、いわゆる、がんばってる(フリ)に長けていた子がいた。
塾で出した宿題は、形の上ではきちんとやっていた。
しかしこういう子は、覚えてくるような宿題に関してはダメだった。
教科書で確認して良いですか?と言いながら、何とか小手先をごまかしていた。

塾でごまかしてもほとんど意味がないのに・・・



そんなことしてもムダだと言うことは何度も伝えたのだが、最後まで変わらなかった。

当然受験の結果は予想通り。


酷な言い方かもしれないが、最後はその子の意思が反映される。
自分がどうにかしようとしない限り、何も変わらない。


とはいえ、自己責任ではほっとけない。
ギリギリの状況の中、なんとか志望校に入れたい気持ちと、本人の取り組みの差。

これをどう埋めていくかが、残りの日数の勝負である。

勉強すれば大丈夫?2014年12月08日 11:33

よく、勉強してない子が使う言い訳。

今勉強してないんだから、すれば出来るようになる。



一見正しく見えるのだが、実は正しくない。



勉強しても、すぐに出来るようになるわけではない。
勉強し続けないと、出来るようにはならない。
しないと、あっという間に出来なくなる。

そういうことが実感としてわかっているから、出来る子ほど勉強し続けるのだ。


そもそも、普段ろくにやっていない子が、いきなり勉強するかというとそこに大きな矛盾がある。

机の前に座って、テキストを開いたら勉強開始?


机の前に座るには、まずは普段の生活から見直さなければならないが、長年の生活習慣を変えるというのはそう簡単なことではない。

それを乗り越え、いざ勉強を始めたとしても、ちょっとわからなければすぐに飽きてしまうだろうし・・・


生活習慣を変え、勉強内容も工夫して、初めて取り組める。
勉強するまでの前提条件から変えていかねばならないのだから、勉強すれば・・・ とは簡単にいかないことはよくわかるはず。


勉強をするようになる、というのは、その子の文化を変えることでもある。
簡単にはいかない、と言うことはよくわかる。


ただ、それをあっさり乗り越えることは出来る。

それは自分の意思。
結局、自分を変えるのは自分でしかないと言うこと。


本当に努力し始めた子は、態度でわかる。
がんばってる! やってる! と言ううちはまだまだだと言うこと。

内申が出そろった2014年12月12日 16:18

公立中学生は内申が確定

都立第一希望の生徒は、私立の併願もほぼ決定。

あとは第一志望に向けて追い込むのみ。


とはいえ、まだまだエンジンがかかっているとは言いがたいのも実情。

そういうのはだいたい、中の下くらいの生徒に多いのが実情。


やはりいざとなると、やるべき事の山にめんどくさくなってしまうのか…



高校どこに行くかで、人生の流れがある程度方向付けられる。


学校によっては、そもそも卒業できるのか? という切実な問題すら生じる。


同じ高校でもこうも抱えている問題が異なるのかと思う。



そういうことを何度も何度も生徒には伝えている。

オール3くらいでは、微妙な位置にいるのだと言うことも。


後は自分がどうするかだけ。
納得した進路を目指したいのならやるしかないのだが、なかなかそれを伝えるのは難しい。
ある意味永遠の課題か。

スピードは大事2014年12月15日 06:35

スピードと学力は比例する

これは実感である。

文字を書くスピード
計算をするスピード

まれに遅くてもしっかり出来る子はいるが、基本的に速いほど学力はあると感じる。


スピード感のある子は、勉強に取りかかるまでも速い。

プリントを渡されても、渡された瞬間に取りかかる。
つまり渡される前までに筆記用具を出し、すぐに書ける体勢が出来ている。


逆に、遅い子は渡されてから筆記具を出す。
下手すると、鞄の中から筆箱を出すところから始める・・・

いざ筆記具を出しても、芯がないとか、芯が詰まっているとか・・・(-_-;)
ようやく始めたと思ったら、消しゴムがない! とか・・・(@_@)

ひどいのになると、始める前にトイレに行く場合も・・・(/_;)


結局、勉強に対する心構えまでもが反映されてしまう。



肝心なテストは、定期テストはもとより入試でもそうだが、圧倒的に時間が足りない。
スピード感の乏しい子は、それだけで不利である。


学力をつけるというのは、ただ単にわからないところを解説、だけではないのである。
そういう生活習慣というか、彼らの文化まで変容させる必要が生じる。

テレアポ多すぎです2014年12月16日 12:51

一年ほど前から塾の電話を光回線に変えたら、まあテレアポが増えてしまった・・・
(これはちょっと後悔・・・)

多いのは、
税理士の斡旋
電話回線がどうとか
ホームページ作成
コピー機

などなど・・・

ひどいのになると、電話に出たとたん自動音声。
これは043の局番から。
何を考えているんでしょうね。速攻で切ります。


だいたい同じような番号から定期的にかかってくる。

最初の頃はいちいち受け答えしていたが、最近はそれとわかると、「あ~結構です」と強制的に切ることに。


一時期あまりの多さに閉口し、迷惑番号登録をしていたこともありましたが、これ、何かの拍子に生徒の番号をブロックしてしまったことがあり、慌てて解除しました。
使いにくいんですよ、NTTさん。


だから、生徒や問い合わせの電話もあるので、電話だけはしっかり受けなければなりません。


ホント、お互い時間の無駄だと思うんですが、いっこうに減りません。

まあ、向こうも千三つくらいで捕まれば良いと思っているんでしょうけど、受ける相手は一対一なんです。そこを考えてほしいんですが、ムダな願いでしょうね・・・



ところで一つ疑問なんですが、



ホームページで集客を云々という会社は、なぜ電話で自社のお客を探すんでしょうか?


そういうスキルに疎い人を相手にしているんでしょうけど。

甘さをどう脱するか?2014年12月19日 11:35

成績が振るわない理由はいくつもあるが、その一つに

「甘さ」

がある。


(めんどうだから)こんなモンで良いだろう
(早く終わらせたいから)ここまでやっておけば良いだろう

とにかく、いろいろ理由をつけて真剣にやらない。





実力があるはずなのに、思ったほど成績が伸びないというのは、多分にその気があるはず。


勉強というのは、そういう甘さを脱して大人になる過程でもある。


定期テストレベルなら、多少甘くても乗り越えられるが、受験はそうはいかない。
甘くした分、確実に後退する。


それでも高校受験なら内申という貯金があるので、何とかなるかもしれないが、その先を考えると看過できない。

人間は環境に左右される。
同じような子の中にいると、確実にそれに染まる。


テレビで東大生に、東大に入るにはどうしたら良い?と質問されたときの答えが、

「進学校に行く」と答えた。

別に学歴を無条件に礼賛するつもりはないが、『深い』と思う。

もちろんそうでないところからも進学は可能だが、環境がいかにその子に影響を与えるかを良く物語っている。


ここからの数ヶ月、自分の人生を決める戦い。
それに気がついているのか?


とはいえ、まだまだ15歳程度。
甘いのも理解しているつもりだが、やはり立場上正論を吐く。

出来るだけ厳しい方を選択2014年12月23日 11:31

進路に迷ったとき、その進路に優劣がつけがたい場合、出来るだけ到達するのに厳しい方を選択した方が良いと思う。(経済的な事情は除く)


有り体に言えば、自分の実力の範囲で、最も高いところを目指せということ。
(もちろん、併願校をしっかり抑えた上で)

それは、進学後に生きてくる。


選ぶ理由はいろいろあると思う。

しかし、よほどそこを選ぶ強い意志が感じられない限り、どこかで楽をしたいんですという、単なる言い訳に過ぎない。ひどい言い方かもしれないが、そう思う。


比較的簡単に進める場合、脇道が多くなる。
中退率は学校によって如実に異なる。
卒業後の進路だって同様。

受験なんて、長い人生のほんの一時期。
その期間ですら真剣に取り組めないでどうするんだろう? って思う。

クリスマスプレゼント2014年12月24日 11:35

今日はクリスマスイブ

うちはカレンダー通りなので、特に何をするわけでもない。


ところで、生徒たちにプレゼント何かもらうの?って聞くのだが、


「〇〇!」


ってハッキリ言う子はほとんどいない。

「特に決まってない」とか、「予定ない」がほとんど。

たまに、ゲーム!がいる程度。


ちょっと前までは、クリスマスくらいしか何かを買ってもらえるという習慣がなかったので、本当にこの日は欲しいものを宣言して、楽しみに待っていたのだが、今はいつでも買ってもらえるから、あまりありがたみはないのかもしれない。


そもそも、子供たちに強烈な物欲というのがなくなってきた。
生まれたときから必要なものがだいたいそろっているので、欲しい!という実感が乏しいのかもしれない。


先日のSuica騒ぎではないけど、何かに並んでまで手に入れるというのは、いい年した大人か転売目的の人ばかり。
ドラクエ3の発売に子どもまで並ぶというのは、もう過去の光景なのかもしれない

これから子供たちが大人になったときに、いったい何を買うのだろう。

物欲の少ない人たちが将来購買力を持ったとき。
それは売り方の考え方を変えなければならない時だろう。

都立推薦に、過剰な期待はしない2014年12月25日 12:29

この時期になると、都立高校の推薦を受けてみようかという子が出てくる。

ダメ元で…  
でも、もしかしたら…
受かれば、早く解放される…

まあ、そう考えるのは人情。

ましてや昨年から集団討論も加わり、試験内容も増えた。
余計そう考えるんだろうけど…


しかし、現実問題として、内申が50%というのは事実。

基本的には、筆記で受ける学校よりもワンランクかツーランク下げるのがセオリー。
これは変わらない。


ましてや願書出したときに、内申も提出。
受験前に、内申順に序列が出来ている。

そこに当日の面接や集団討論、作文、などの点を加算して合否を決めるが、おおむね内申点順に決まる。

当日の試験は、どう排除しても主観が入る。学力試験と違って、客観中心ではない。

主観で決められた点数が、客観的な内申点序列を逆転して評価されることは、よほどのことがない限り可能性が薄い。

したがって、内申で事実上勝負が決まる。


それにもかかわらず受けるには、作文や面接対策などをしなければならない。
費用対効果を考えると、実際どうなんだろう?

近年、受験者数が減っているというのも、同感に思う人が増えているのかもしれない。

(余談だが、大学受験改革が推薦みたいな方向に進んでいるが、都立のこの現状をどう思うのだろうか?)


一発逆転は、受験にはなかなかないと言うことを自覚してほしい。

そう考えると、現行の受験制度というのは、実に平等で良く出ていると思うのである。

お金を稼ぐと言うこと2014年12月28日 17:35

今回の冬休み、うちの高校生たちのうち何人かは、バイトをしているようだ。

この時期超定番の郵便局と、あとはカラオケボックスらしい。

基本的に高校生のバイトは、長期休みだけにしておけと言っている。
(普段学校あるときに、週20時間以上働くと、確実に学業に影響するらしい)

生徒たちはその忠告を良く守ってくれている。


彼らの稼ぎは、基本的な生活は親が見てくれている以上、すべて自分の力ではないのは当然だ。
でも、お金を稼ぐ大変さと、親のありがたみがわかればそれで良いと思う。


なかには、年末年始休みなし、と言う子もいる。

今年はとりわけ寒い冬だ。
体を壊さないように乗り切って欲しい