教育に大事なのは、足し算ではなくて引き算 なはず・・・2017年03月10日 20:18

今回の学年末テストは、どの学校も学年も、範囲が広かった
学校の課題をこなすだけで精一杯の強化もあったと思う

手が回らなかった~ という生徒も多かった

そのためか、平均点がやはり前回から下がったところが多かったようだ。

全体的に、学校の授業はきっちりと教科書の内容をこなすようになっている

私がこの仕事始めた10年くらい前は、ずいぶんのんびりしてると感じることも多かったので、隔世の感である。


しかし一つ問題がある

教科書の内容はここ数年でグンと増えた

当然、教科書も厚め。

授業で扱う内容も当然増える


しかし、しかし、肝心な授業時数は増えてない。

ということは、授業で扱う内容が濃くなると言うこと。
ただ、生徒の様子を見る限り、もちろんその生徒の得意不得意もあるんだろうが、授業が上滑りしている感じがしてならない。
とにかく、

授業の進みが早~い という声はよく聞く。


学校も忙しくて、こなすだけになっている気がしてならない


土曜日も月一程度学校があるのだが、これは授業以外にも使うことが多い。


もはや、授業時間を増やすか、いっそのこと内容を一部整理するか? 


そういう所まで来ている気がしてならない。


それなのに、次回の指導要領改訂では、さらに英語がどうとか・・・

時間がとれないので、朝学習を何分削って、何分割かして実施するとか・・・


授業時間数を増やせないので、もはや隙間時間を調整することまで始めている・・・

ただただ、やったという事実しか残らず、効果は未知数。

未成年の子供に分単位で行動しろと言うのは、すでに破綻しているとしか思えないのだ。



何か新しいことを始めると、改革した気になるんだろうが、結局しわ寄せは全部現場。
どうせ、ろくに効果測定などせずに、いつの間にか雲散霧消になる可能性に1000点。

せいぜい、一部の模範的な実践例がいくつか上に報告されて終わり

そんなところではないですかね



今の教育に必要なのは、足し算ではなくて引き算。
やらなくて良いことを決める。
その勇気が本当は必要なのに・・・