文武両道?2017年03月22日 20:18

多少、偏見に満ちているのはご容赦。

文武両道をうたっている高校は結構多い。
しかし実際の所、それはどうなんだろうか?

確かに両立できて、素晴らしい成果を上げている生徒はいる
しかし、大半は虻蜂取らずになってはいないか?

厳しい部活に耐えた生徒が、引退後素晴らしい伸びを見せる。
それをもって文武両道と言うんだろうが、多分にそれは例外の部類。

多分そういう生徒は、厳しい部活でも、その合間でしっかり勉強していたはず。
そういう精神的な強さを持っていた生徒。でもそういう部分は大概明かされない。一気に伸びた事実だけ。

普通はコツコツと高1から基礎学力をつけてきた子が、受験モードになって一気に花開くんだろう。

学校の定期テスト対策以外ほとんど勉強してなかった生徒が、引退後一気に伸びることはまずない。
大概は部活が終わって、しばらくは虚脱状態。

その引退の時期が高3の夏だったとしたら・・・

結局は、なんとな~く受験して、なんとな~く進学していく。
いわゆる中堅校の合格実績を見れば見えてくる。

ちなみにあれ、進学者数ではなくて、合格者の延べ人数です。
大概は、複数合格が当たり前なので、人数としてはそれなりの数にはなる。

早慶を目指していたごく少数の生徒が、その下のMARCHレベルの合格を総取り。
MARCHを目指していた少数の生徒が、その下の日東駒専のレベルを総取り。
そういう図式です。

部活ばかりがメインで、夏に引退して虚脱感を味わう生徒は、日東駒専ラインにたどり着ければ良い方です。

文武両道というのは、大変聞こえが良いですが、実際は武に偏る場合が大半です。
人間、頭を使うよりも体動かしている方がラクですし、目先の達成感が得られやすいですから。ましてやチームスポーツだと、その傾向は大きくなり易い。

今は、スポーツのレベルも上がったので、両道でいけるほどそう簡単ではないです。

今、甲子園で春のセンバツが行われています。
少し文武両道の趣旨と外れますが、21世紀枠というのが出場校の中にあります。
しかしこういうチームと、いわゆる常連校との力の差は歴然です。
試合にならないと言っても良いかもしれない。

武で結果を出したかったら、もうそれに専念しないと無理です。
それだけ、質も量も上がっているんです。

文武両道という美名の元に、部活で燃え尽きる生活をしても良いのか?
冷静に考えても良いと思います。


というわけで、うちは小学生から、新高校一年生まで、粛々と受付中です(^^;)

以上、独断と偏見でした。あしからず。


平成29年3月22日(水) 大田区 松栄塾 記

都合により、今週の更新は今日までといたします。来週27日から再開予定です。