自立を勘違いしてないか?2014年05月29日 11:01

子供たちを自立させるのが、教育の目的である。

しかしそれは、放任ではない。

子供たちの自主性を尊重する形をとるが、あくまでもそういう方向性に仕向ける、陰の仕掛けがあってこそである。

過保護はいけないが、その反対の放任も問題がある。

この中間がないのが問題なのである。


仕掛けるこそが教育なのだが、自立を勘違いすると、限りなく放任に近くなる。

周りの大人が考えることを放置すると、子供の自立はかえって損なわれる。

規制のない、自我だけが肥大化する。


結果、いいようにだまされかねない。



もう高校生なんだから、自分の小遣いくらいは稼げ、とアルバイトをさせる。
その是非はともかく、仕事は本人に決めさせたとしても、何の仕事をしているのか? いくら稼げているのか? 学校の勉強に支障はないか?

そのくらいの干渉は必要である。


個人的には高校生のアルバイトは、最低限度にすべきだと思っている。
せいぜい、長期休み期間くらいだけ。

小金を稼ぐことを覚えると、そのお金を使うことを覚える。
その誘惑の前に、勉強はあまりにも無力である。

何とか高校を卒業できたとしても、その先がなくなる。


あまりにも代償が大きくないか?


自主性と干渉の距離感が難しいのだが、そこにこそ教育の醍醐味がある。
そして、導く側の考え方というか、人間性が問われる。
気が抜けない仕事である。

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