テスト日の午後は、何のためにある?2014年05月28日 12:24

定期テスト期間中は、大概午前中で終わる。
午後は丸々空くのが通例。それが数日続く。

では、この午後は何に使うかというと、当然、次の日の勉強のためである。

どこでやろうとかまわないが、1人で集中してやるのが普通だろう。


どうしてもわからないところを教えあうのはかまわないが、せいぜい1~2時間くらいで切り上げ、自分の勉強に集中すべきである。

友達同士でやるというのは、ほぼ効果ないと思ってよい。
せいぜい、一緒にがんばった感(ほぼ幻想)が得られるだけである。


私も普段あまり勉強したとはいえないが、テストの日の午後だけは1人で集中してやった。テスト勉強を友達とした記憶はない。
特に高校生のときは。帰宅して昼食を済ませ、あとは夕食と風呂以外は、ひたすら勉強。10時間くらいぶっ続けも珍しくなかった。普段サボっていたツケを解消していた^^;
ときには、夜中眠ってしまい、2時くらいに親に起こされたことも良い思い出である。


経験上、この午後の時間の費やし方は、成績と相関関係がある。


今日も、夜の9時過ぎになっていきなり塾に来た高校生がいる。
彼は、中3でうちをやめているので、正式には生徒ではない。
しかし、時々こうしてやってくる。
それはそれで、授業に支障がなければかまわないと思っている。


来るのはかまわないのだが、今日からテストだという割には、あまり緊迫感がない。

そもそも、午後の時間何をしていたか聞くと、学校で友達と勉強していたという。

まあ、その段階で私の予想は的中。
「していた」だけで終わっていることは間違いない。

明日は数学だそうでわからないところを聞いてきたが、そんな態度で、この段階でいくら教えたところで、本番に役に立たないことは明白。まずは解答を見て自分で調べろ、と突き放す。

案の定、10分とせずにテキストを畳む。
「もうわかった」とのこと。


・・・言い方悪いが、自力で解決できないことがわかっただけだろう。



教えることはやぶさかではないが、厳しく接することも大事である。


もしこれが、「塾長! 何時からいる? 数学わからないので教えて! 学校終わったらすぐ行くから!」
と言われたのなら、たとえ現生徒でなくても教えてあげるというものだ。

しかし、今の彼にはそういう覚悟もない。


言葉では、「やっている」と言うが、そんなもの瞬殺である。
雰囲気で、だいたい何点とってくるかなんてわかるものだ。

他人をごまかしているうちに、いつしか自分をごまかすことになる。


高校生活が楽しいことは結構だが、高校の勉強はそんなに甘くない。
中学の延長で、半身で出来るほど簡単ではない。
まずはその気持ちを捨て去らない限り、同じ事を繰り返す。

そこにいい加減気がつかない限り、いつしか勉強が苦痛になるだろう。そうなってからでは遅いのだが。



やはり、中学生くらいまでに、しっかりと勉強と向き合う姿勢は身につけてほしいと、生徒たちに切に願う。
勉強は、子どもたちを成長させる要素である。
その本質は忘れずにいたい。