都立推薦に、過剰な期待はしない2014年12月25日 12:29

この時期になると、都立高校の推薦を受けてみようかという子が出てくる。

ダメ元で…  
でも、もしかしたら…
受かれば、早く解放される…

まあ、そう考えるのは人情。

ましてや昨年から集団討論も加わり、試験内容も増えた。
余計そう考えるんだろうけど…


しかし、現実問題として、内申が50%というのは事実。

基本的には、筆記で受ける学校よりもワンランクかツーランク下げるのがセオリー。
これは変わらない。


ましてや願書出したときに、内申も提出。
受験前に、内申順に序列が出来ている。

そこに当日の面接や集団討論、作文、などの点を加算して合否を決めるが、おおむね内申点順に決まる。

当日の試験は、どう排除しても主観が入る。学力試験と違って、客観中心ではない。

主観で決められた点数が、客観的な内申点序列を逆転して評価されることは、よほどのことがない限り可能性が薄い。

したがって、内申で事実上勝負が決まる。


それにもかかわらず受けるには、作文や面接対策などをしなければならない。
費用対効果を考えると、実際どうなんだろう?

近年、受験者数が減っているというのも、同感に思う人が増えているのかもしれない。

(余談だが、大学受験改革が推薦みたいな方向に進んでいるが、都立のこの現状をどう思うのだろうか?)


一発逆転は、受験にはなかなかないと言うことを自覚してほしい。

そう考えると、現行の受験制度というのは、実に平等で良く出ていると思うのである。