すぐには結果が出ないかもしれないが2014年06月24日 11:37

勉強をする。
すぐにテストで結果が出れば、本人もうれしいが、現実は往々にしてそうならない。

あれだけがんばったのに・・・ となる事が多い。


これは、勉強をすることと、テストで結果を出すベクトルが、少し違うから起こるのである。

やはりテストは時間制限がある。
定期テストだと、だいたい出る問題はわかっていたとしても、たくさんの記憶の中から、瞬時にその答えを引き出してこないといけない。

単に、一生懸命勉強して出来るようになるのとは、また違った力がいる。

だから、勉強してもすぐに成果が出ないのは当たり前なのかもしれない。

しかしここであきらめてはいけない。
勉強すると言うことは、確実に力がついている証拠。

成長というのは二乗に比例する。
最初はすぐに成果が出ないものだ。

逆に言えば、すぐに成果が出るものは、あっという間に劣化することも多い
ゼロに戻るならまだ良いが、マイナスに陥ることもある。



あきらめずにやっていくと、確実に実力になっていることを実感するときが来る

そこまでコツコツ自分を信じてやり抜くことだ。

「自分らしさ」だけでは勝てない2014年06月25日 15:24

日本のワールドカップが終わった。

別にサッカー通でも何でもないので、敗因分析などできませんが、一つだけ気になったこと。



それは、「自分たちのサッカー」を強調されていたこと。


確かに選手は世界のトップで活躍する人たちである。自分らしさを貫いていけば、勝利はあるだろうと思うのも無理はない。
しかし、試合は競争。
競争は、相対的に相手よりも優位でないと勝てない。

真の勝者は環境に適応したもの。

サッカーの基本は点取りゲームなのだから、持っている戦力で、どの局面からなら点を取れるのか? そこに持って行くためにはどうするべきなのか? そこから考えないと、なかなか打開は難しいのかもしれない。



教育の世界でもそう。「自分らしさ」や「個性」を重視するが、個性はやはり相対的なもの。
自分の内面から掘り出して、これが自分の個性ですというのも否定はしないが、それがせいぜい通用するのは、定期テストレベルまでだろう
やはり大きな目標である受験の突破には、とうてい武器になり得ない。

受験は残酷なまでに相対評価の世界。自分史上最高で勝てるほど甘くはないのだ。

ゆえに、指導者は競争に勝てるにはどうするかを、勇気を持って考え示してあげなければ、残酷な結果に追い込むだけ。


今回のサッカーを見ていて、そんなことを感じた。

友達と一緒に勉強する2014年06月27日 22:29

テスト前には、こういうことが時々あるようだ。

端から見ていると、勉強熱心には見える。
わからないところを教え合えるので、一石二鳥にも見える。

しかし、ほとんどの場合、あまり効果がないと言って良い。
よほどの強靱な意志がない限り、遊んでしまう可能性が大。

言い方悪いが、勉強したよ!という満足感だけ。


だから、生徒には勧めてない。
教え合うのなら、最初から時間をしっかり区切るべき。



やはり勉強は、自分と向き合う行為だ
基本的には一人で集中的にやるしかない。

自分と向き合える子が、やはり成果を残している。


友達との関係を必要以上に気にする子は、やはり勉強に集中するのは難しい。
そこへ来てスマホである。

もう渡りに船。

つくづく扱いが難しい機械である。

スマホの奴隷?2014年06月28日 22:49

勉強中は、スマホを離れたところに置け。
生徒には常々言っている。

だからおおむねうちの生徒はそれを守っている


しかし、逆にスマホが手放せないのがいる。
時々うちに来る、うちを辞めた生徒である。

彼は常にスマホを手にしている。
まあ、巷でよく見る高校生の姿である。
(あまり麗しいとは言いがたい)

うちでもこの姿勢だから、他でも同じだろう。
たぶん一日の自由時間の大半を、スマホを手にして過ごしているのではないだろうか?


こういうのは言い方悪いが、スマホの奴隷という。
まもなくテストだというのに、気持ちの半分以上がスマホに持ってかれている。


本人曰く、学校の勉強は何とかなっているという。

まあ、正直そんな言い訳はどうでも良いが、学校の勉強はそれで乗り切れても、その先はまずない。


スマホ片手に受験が乗り切れるほど甘くはない。


スマホは使うものであって、使われるものではない。



まあ、私が直接関わらなくなったからこれ以上の言及はしないが、せめてうちの生徒だけは、スマホとの上手なつきあい方を教えていかねば、と改めて思う。


基本的には、劇薬だと言うこと。
依存度が高くなるにつれて、確実に自分の選択肢が狭まっていく、ということを強調しておきたい。