都立入試合格発表2017年03月02日 20:26

今日で、うちの今年の受験はすべて終了。

結果は、1名以外は予想通りでした。
全員第一志望校合格!と行かなかったのだけは、今年の大いなる反省です


さて、少し出題傾向の変わった今年の入試
難易度はあまり変わった印象はない。

自己採点の結果では、だいたい予想通りなので、それほど変化はないかなと言うのが印象。


と言うわけで、今回の試験を通して感じたことがいくつかあるが、それについては明日以降に記したいと思います

今日は、まずはホッとしたというのが実情です。

実質倍率1.42倍2017年03月03日 18:53

実質倍率1.42倍

昨日の都立高校入試の倍率
過去最高だそうだ。

もうここ何年も、すっかり高止まり。

公立高校入試って、学力による振り分けの側面もあると思うのだが、都立に関しては、私立高校の選択肢も多いため、すべてを公立で受け入れる必要がないと考え、定員を増やしていない。
だいたい公立:私立=6:4くらいで定員を考えている

結局、この傾向は今後も変わりそうもない


さて、うちの近辺の旧第一、第二学区で考えると、とりあえずの目標である雪谷、田園調布あたりはオール3の内申では
まず入れない。で、問題なのがその下。普通科に限ると大崎か桜町あたり。もう少し間を入れて、つばさ総合か世田谷総合あたりになる。
内申がオール3に満たないと、本当に選択肢がない。
ちょっと内申に2が目立つ生徒の受け皿が薄いのがこの学区。
バランスが悪いんですよね。

結局、内申で順当なところを探す(下げる)か、少し挑戦するか?になる。

もちろん私立の併願は必須。
(とはいえ、これも予想以上に選択肢が少ない・・・)


ただし経験上、内申に2がつく生徒が学力でカバーというのもまた厳しい道。
基本的な学力が欠けている。あれも忘れてる、これも忘れてる・・・

やはり入試問題ってよくできていて、単純に知っているかどうかだけで解けるものではない。
いろいろな要素が絡み合って、ようやく答えにたどり着く。

基礎力がないのに、よくわかってないのに、当てずっぽでやってできるわけがない。
マークだからどうにかなるだろう? なんて訳がないのである。

当日狙いに言ったとしても、これまでの様子とそうそう変わらない点数をとってくることが多い。
つまり、こちらとしてはだいたい点数が予想できる。


だから、今後都立高校を受ける生徒に、声を大にして言いたい。

ある程度選択肢を広げたいのなら、最低でも内申は3。
2の科目は、早急にどうにかしないと。

学校の教科書を地道に復習をして、本当の意味でしっかり理解すること

どうしても不安になったら、(うちも含めて(^^;))どこかに通うことをおすすめします。

とにかく、なんとかなるよ って考えた段階で、自分の現在の学力よりも下の学校を選択する可能性が高いことだけは理解してほしい



というわけで、今週末、うちは完全にお休みとさせていただきます。

テクニックと練習である程度までは持って行けるが・・・2017年03月06日 20:12

都立高校の一般入試に限った話。

その学校を受けられる内申がほぼあって、ある程度の量をこなせるだけの学習体力があり、さらには、受験問題を解くコツなどが身につけられれば、一般入試で入れる最上位レベルまで、到達は可能だと思う。

このあたりだと、三田や小山台レベル。

ちょっと内申が足らないかな・・・というのが、目黒や雪谷、田園調布あたりを狙ってくる。
それが、この学区のイメージ。


ただ、真面目に勉強をこなして入ったところで、いずれは壁にぶつかる可能性は高い。
やはり上位レベルにおいては、本当の意味で勉強が好き、得意というのがゴロゴロしている。

私は三田高だったが、こいつには勝てないなあ・・・というのが、あのレベルでもゴロゴロいた。

勉強すると言うことが特別なことではなく、日常の普通のこと。
だから、受験勉強でも特に気負うことなく、普通にやって普通に合格してくる。

だから、受験勉強しなきゃ! さらには、この受験が終わったら遊びまくるぞ!! と考えている段階で負けているのかもしれない。


でも、そういう環境が決して悪いわけではない

多感な年頃、大いに刺激になったことは事実。

高校受験って、ある程度環境を選ぶ受験。
中学まではいろいろな生徒が混在しているが、高校受験を経て、それが分かれてくる。
それが、普通科だったり専門学科だったり種々雑多。
いわゆる学校偏差値の高低は関係ない。

どこの環境に自分が属するのか?

それを選ぶと言うことでもある。



ところで、これが大学受験だともっと如実に表れるんだろうが、それは後日に。

春から大学生の2017年03月07日 19:15

受験も終わり、この春から大学生になる、元塾生が挨拶に来てくれました。

いろいろ話し込みましたね。

結局彼女は、第一志望には受からなかったようですが、まずは納得できる進路が見つけられたようです。

その生徒は、高2までうちにいて、その後、うち以外の所も見てみたいと、大学受験を機に、某大手予備校に通いました。

それはそれで役に立ったようですが、やはり、

うちで続けていた方が良かった

と言ってくれました。(お世辞もあるでしょうけど)


受験情報とか、受験テクニックとかそういうものは確かに集まりやすいし、講師の質もそろってます。

しかし、まだまだ子供ですから、それだけではないんでしょうね。
どんなに環境がよく見えても、実際にやるのは本人。


最後はどこかで精神的な支えがほしい。こういう部分がある意味必要なのかもしれない。
それは、小規模だからこそできることなのかもしれない

そういう部分にもっと応えられる、そんな形にもっともっと磨きをかけねば、と改めて思った次第。

平成29年3月7日(火) 大田区 松栄塾 記

四技能教材2017年03月08日 16:59

昨年秋頃から、教材会社がイチオシの教材。
英語の四技能対応らしい。

めずらしく営業がわざわざうちに来てまで案内していたので、多分相当力を入れているようだ

しかし、実際の所、うちで導入する予定はしばらくない。

普段の授業形態の中で対応できないこと
そのためにコマを作っても需要があるかどうか?

後者の方が実際の所、不採用の理由としては大きい

保護者もどれだけ必要性を感じているのか?

これが差別化になるとは言うが、肝心な自分がいまいち乗り気ないし。


それよりも正直なところ、国語に力入れたいのが本音。
国語力がない、国語の点数がとれない、という生徒が結構いるので。


時流は無視できないが、うちみたいな小さいところが時流にこだわりすぎてもダメだと思う。


自分にとって本当に必要なもの、大事なものを自信を持っておすすめする、たぶん今はそれが一番良いと思ってる


実際この四技能教材、売れているんだろうか?
営業に聞く限りでは、相対したことなさそうだが・・・

教育に大事なのは、足し算ではなくて引き算 なはず・・・2017年03月10日 20:18

今回の学年末テストは、どの学校も学年も、範囲が広かった
学校の課題をこなすだけで精一杯の強化もあったと思う

手が回らなかった~ という生徒も多かった

そのためか、平均点がやはり前回から下がったところが多かったようだ。

全体的に、学校の授業はきっちりと教科書の内容をこなすようになっている

私がこの仕事始めた10年くらい前は、ずいぶんのんびりしてると感じることも多かったので、隔世の感である。


しかし一つ問題がある

教科書の内容はここ数年でグンと増えた

当然、教科書も厚め。

授業で扱う内容も当然増える


しかし、しかし、肝心な授業時数は増えてない。

ということは、授業で扱う内容が濃くなると言うこと。
ただ、生徒の様子を見る限り、もちろんその生徒の得意不得意もあるんだろうが、授業が上滑りしている感じがしてならない。
とにかく、

授業の進みが早~い という声はよく聞く。


学校も忙しくて、こなすだけになっている気がしてならない


土曜日も月一程度学校があるのだが、これは授業以外にも使うことが多い。


もはや、授業時間を増やすか、いっそのこと内容を一部整理するか? 


そういう所まで来ている気がしてならない。


それなのに、次回の指導要領改訂では、さらに英語がどうとか・・・

時間がとれないので、朝学習を何分削って、何分割かして実施するとか・・・


授業時間数を増やせないので、もはや隙間時間を調整することまで始めている・・・

ただただ、やったという事実しか残らず、効果は未知数。

未成年の子供に分単位で行動しろと言うのは、すでに破綻しているとしか思えないのだ。



何か新しいことを始めると、改革した気になるんだろうが、結局しわ寄せは全部現場。
どうせ、ろくに効果測定などせずに、いつの間にか雲散霧消になる可能性に1000点。

せいぜい、一部の模範的な実践例がいくつか上に報告されて終わり

そんなところではないですかね



今の教育に必要なのは、足し算ではなくて引き算。
やらなくて良いことを決める。
その勇気が本当は必要なのに・・・

スピードと学力2017年03月13日 19:32



今年の都立高校の数学、大問1。いわゆる1行問題と計算問題。ここだけでなんと、46点が取れる。

実際の入試において、ここを何点とるかは非常に大事。

ここは全問通過が必須という場合と、ここで何点積めるか? 

生徒の学力と受験校によって作戦は変わってくる。

ただ受験以外においても、過去問演習などをさせる場合、ここが重要な指標になる。
数学の学力を見るのに、ここは非常に役に立つのだ。

その指標はスピード。
数学で80点以上をとる生徒は、大概この大問1を5分程度で終わらせる。
得意な生徒は3分程度。

逆に苦手な生徒は、ここに15分、下手すると20分位かける。
もっさもっさやっている

当然のことだが、正答率もスピードに比例する

時間をかけてじっくりやるから間違えない

のではない。

速く解けるから、間違えないのである。

時間かかる場合は、大概計算からして怪しい。
多分本人も解き方を理解していないことが多い。

できないから時間がかかるのである。
できないのに適当にやって速く終わると言うことは、まずないのである。


これは数学に限ったことではない
速く解けるときは、大体理解している証拠
遅いときはその逆。


速く解けるようにするというのは、学力の向上にもなる
問題解くときは、時間を意識してやらせることも、とっても大事。

ストップウォッチやタイマーなどは必須でしょうね。

家でやるのは限界があろう2017年03月14日 20:09

テスト前などによく聞く(聞いた)のが、

「じゃあ、家に帰ったら、ここを復習して、後は英語の単語を詰めます」
「かえったら、学校の宿題の残りをやって、理科は覚えます」

その意気込みは良いのだが、大概、宣言はするけど、ほとんどやってない

言い方悪いけど、「やるやる詐欺」状態になっていることは珍しくない

別に本人に悪意はない。
実際やろうと思っている。

しかし家に帰ると、どうしてもホッとするのか、宣言したことの半分もできれば良い方。

家庭学習というのは、日頃当たり前のように学習習慣がキチンと付いていない限り、なかなか思ったようには進まないもの。
ただでさえ勉強時間というのは足らなくなるのが普通なので。

ちょっとやってみてわからない、覚えにくい、なんて障害が出てくると、たちまち計画など狂う。

平均か平均に少し欠ける成績の生徒が、自宅学習を充実させるのは、本人任せではまず無理です。


塾などでわからないところを教わったとしても、その後の復習は絶対に必要。

ならばやりっぱなしにせず、ある意味、自宅学習の領域に踏み込んでまでやる必要も出てくる。


というわけでうちは、その方向に来月から変更予定。
単なる自習ではなく、塾でやった内容をもう一度やり直すことをベースに、いわゆる家庭学習の領域についても踏み込む予定。


平成29年3月14日(火) 大田区松栄塾 記

中学校時代の学習態度は、予想以上に大事2017年03月15日 19:41

勉強しなければいけないのは、みなわかってる。

でも現実を前に気持ちは萎える
もしくは、やってるつもりに陥る

まあ、まだまだ未熟な子供たちにはよくあること。

それを100%本人の責任にするのはあまりにも酷ではある。


しかし実際の所、本人が最終的にはやる気を出して取り組んでくれないとどうにもならないのもまた事実。

単語が覚えられない
社会の基礎用語が覚えられない

まあ、その気持ちはわかるが、最後はいろいろ試しながらもなんとか頭に入れなければならない。

最終的に知識があやふやなまま入試を受けても、思ったような点は取れない。

それでも一部の高校入試ならなんとかなるのもまた事実だが、これは問題をただ先送っているだけとも言える。

中学校時代の学習態度というのは思った以上に大事。


だからせっかく通ってくれている以上は、なんとか習慣づけたい
そのためにも、ある程度は強制力が必要かと

そのための取り組みを4月から行います。(昨日と同じ結論)


平成29年3月15日(水) 大田区 松栄塾 記

高校受験は、環境を選ぶ受験でもある2017年03月16日 20:19

今年も日比谷高校は、40数名の東大合格者を出した。

非中学受験組である公立中の優秀層を集めて、3年間通わせての実績。やはり歴史と伝統のなせる技なんだと思う。

もちろん東大合格がすべてではない。そこだけですべてが計れるわけがない
ただ、一つの指標として。


以前東大生が、東大に入るためのコツは?と聞かれたときに、

東大進学者の多い高校に行くこと

と答えた。

なるほど、と思う


高校受験というのは環境を選ぶ受験でもある

地元の公立中というのは、種々雑多な生徒がいたのだが、ここから、同じような志を持つ生徒同士が集まる学校に分かれていく。

どんな環境に属するか?

友人関係のウェイトが高い思春期の生徒にとっては、非常に大きな選択となる

ただ、どうしても中学受験や大学受験と比べると地味になりやすい。

しかし、その後の進路を考えたときに、高校の志願先というのは非常に重要である。
たとえば、もし東大に入りたいと思ったら、都立だったら日比谷を目指すのがベストと言うことになろう。

周りの雰囲気がそうなっているから。

そのほか、ここに入りたいという目標があるのなら、そこに行っている生徒が多いところをできるだけ選んだ方が良い。

そういう意味で、人生の選択というのは、高校受験から始まっている。

しかし現実問題、選択肢を広げて高校に入るには、どんなに最低でもオール3程度は不可欠。
平均以上の学力は当然必要

そのためには何をやらないといけないのか?

わからない方は、是非聞いてください(笑)


平成29年3月16日(木) 大田区 松栄塾 記