都立推薦試験において大事なこと2017年01月25日 19:50

明日から都立高校の推薦試験が始まる。いよいよである。

昨日、都立の推薦試験を受ける生徒が学校の先生に添削してもらった作文を見せてもらった。
一読したときに、これは書かれている内容の添削であって、推薦試験対策の添削ではないなと思った。
申し訳ないが、学校の国語の先生でも推薦の意味はわかっていないんでしょうね。

この手の作文(小論文ではありません。小論文と作文は違うので注意)指導は、

まず課題に対して、

何を題材に
どう書くべきなのか?

ここをしっかり教えてあげないといけない

これを本人任せにしてはあまり意味が無い。


そのためには、課題から何を求めているのか?をしっかり読み解くことが大事である

都立高校の場合、各学校ごとに「期待される生徒像」というのがある。
まずはこれをしっかり頭に入れることが最重要なのである。

何となくつかみ所の無い文章なのだが、まあ仕方ない。

さらには学校によっては、特に推薦試験については〇〇であることが望ましい とまで書いてある。
これらを無視して勝手にアピールされても、選抜する側は判断基準がない。



相手が求めてきていることに対して、自分が中学校時代にやってきたことをよく吟味し、その経験を生かしてどういう風に応じることができるのか?

それがすべての基準なのである。
そこをキチンとアピールすることが大事なのである。

当然。生徒ごとにアピールポイントは変わる。
持っている武器を、どの学校にアピールするか決めて、どう使うかを指導する

これが、推薦試験対策の戦略なのである。
(もちろん学校ごとに異なり、トップ高になるとまた違った観点が必要ではある)


選ぶ立場で考えると、そう難しいことではないのだが、昨日見せてもらった作文からは、そういう仕事ぶりはみじんも感じられなかった。

推薦なんて、いわゆる「コミュ力」で決まると思っていたら、それは認識が甘い。
確かにそれは必要だが、それは戦略部分でしかない
肝心なことは、選抜試験だと言うことなのです。


「英語が得意な生徒がほしい」と言っているのに、「私は英語は不得意ですが、数学ならできます。英語は入学後にがんばります!」 では選ぶ優先順位は下がって当然なのである。

試験制度としてはつかみ所の無い曖昧な部分も多いのだが、ようく吟味してみると、しっかり解決の糸口はあるのである。
ただ、一般試験とは別のスキルになってくるので、両面作戦は大変かなと。


ちなみに、なんだかんだ言っても一番比重が高いのは内申点。
基準から遠い場合は、かなり厳しい結果になるのは承知の通りですね。


明日の推薦を受ける皆さん
今日は、もう一度受験校の「期待される生徒像」に目を通しておきましょう。