目の前のことが最優先2015年11月11日 11:58

まもなく公立中学生は、定期テスト

試験範囲も出て、宿題も出ている。


ほとんどの中学生が、勉強は大事、テストは頑張らないと、と思っている。

しかし、日々の予習復習をしっかりやっている生徒は少数。


大概は、宿題という現実を突きつけられて、ようやく動き出すというのが実情。

そう、彼らは理念や理想だけでは動かない。

現実を突きつけられて初めて行動する。


これは、前回書いた、志望校を決めるときも一緒。
現実の選択肢が見えてきて、初めて自分の考えが出てくる。


幼いと言ってしまえばそうだが、そういうものなのである。

それでもなお、現実の前に煩悶するのだが。


そこをどう乗り越えさせるか?

それが成長なのである。

ここで、周囲の大人が取る態度として、望ましくないのが2つ。


1)一気に外堀を埋めてしまい、選択肢をなくしてしまうこと。
自分で主体的に考えられる力はまだまだなのだが、周りで一気に決められるのはイヤがる。
あくまでも自分が選択できる余地は残す。


2)ほぼ放任状態。
完全に任せられると、まあ大概は、楽な方に走る。
適度な監視下は必要。


中学生というのは、かくもめんどくさい生き物なのである。

だからこそ、こちらも鍛えられるのだが。


余談だが、本当に現場がわかっている人は、教育問題に関して、断定口調にならないものだ。
誰にでも有効そうなのは、実は誰にでも有効でない、ということはよくあることなので。

しかしこういう言説は、マスコミでは取り上げにくい。だから声の大きい人が幅をきかして、それによって現場が混乱すると言うことがあるのだが・・・
蛇足でした。

未成年にオンラインゲームは要注意だと思う2015年11月13日 12:16

うちの子は、ゲーム(スマホ、DSなど)に夢中で困る

中学生くらいの親御さんだと、大きな悩みでしょう。


でもね、端から見ていると、本当に好きで好きでたまらない、楽しくてたまらないからやっているというのは、案外少数派だと思うのです。


どちらかというと、なんとなくやっているのが多いのではないでしょうか?


もちろん、手に入れた当初はそういう時期もあるでしょう。
しかし、時期に惰性化してくる。


じゃあ、さっさとやめて勉強してくれ が本音でしょう

当然当人もそう考えてます
しかし実際には、勉強はわからないことも多い
何をして良いかわからない


だから、なんとなくゲームに逃げる

ゲームに夢中というのは、当人がなんとなく葛藤状態にあって、当座の解決策として逃げている面があるんだと言うことを理解してあげた方が良さそうです。


ゲームの世界では、それなりにやりこめば、適度な達成感は与えられます。
現実とは違い、そのルートは比較的明瞭です。
自らがゲームの中では、全能感たっぷりに振る舞えます。
夢中になる要素はたくさんあります。


最近はそれを逆手に取り、課金するというシステムすら横行してます。
(個人的には邪道だと思いますが、まあそれはおいときます)



さらに最近は、ゲーム実況と称して、自分がゲームしているところを生中継すらできます。
そうすると、そのゲームに興味がある人がオンライン上で集まってきます。
人が集まれば会話もできますし、第一、自分がやっていることを認めてくれるのですから、ますます全能感が刺激されます。


この状態になると、本人の自覚がない限り、どっぷりつかってしまう可能性は高いです。


ゲーム好きが高じて、オンライン上で他人と絡むようになると要注意です。
人の目を意識すると、その期待に応えようと過剰になりやすいです。

大人なら自覚できますが、仲間意識の強い子供にはまだまだ難しい問題です。



ゲームばかり・・・

という場合は、なぜそうなっているのか?
しっかり向き合って話を聞くことが大事だと思いますね。
少なくとも、未成年でオンラインゲームにはまりすぎる前に対応しておく必要があると思います。

課題の量を調整してほしいのだが2015年11月19日 12:15

中学生は期末テストの真っ最中。

テスト前は、恒例の課題攻勢。

学校で配られたテキストの指定範囲をやって、自分で〇付けして提出。


この勉強からテスト勉強は始まると言っても良い。

しかしこの課題への取り組みの度合いが、生徒によってまちまち。
1週間くらい前には終わる生徒と、直前になっても絶賛積み残し中の生徒。


当然、前者の方がおおむね成績が良いのは自明。


とはいえ、やらない生徒をかばうわけではないが、あの課題は総じて平均以下の学力には厳しいもの。

おまけに量が多い。英語も数学も、数十ページある。
それが各教科こぞって出してくるし、正式に範囲が決まるのが2週間前くらい。

まごまごしていると、課題をやる=テスト勉強 になってしまう。
本来は、そこからがスタートなのだが。

改めて範囲表を見ると、これだけの課題を2週間程度でどうやるんだろう?という疑問が出てくる。

そりゃあ、直前になって解答丸写しになっても攻めきれない。


確かにできる子は、普段の復習に合わせて活用しているかもしれないが、そういうのは少数派。
ほとんどは、現実に突きつけられてからの勝負。


一度学年主任あたりが量の調整をしてくれると良いのだが、良い意味でも悪い意味でも、学校は横の連携が少ない。


お互いの不干渉が、生徒にまんま丸投げされている気がしてならない。

とはいえ、成績に関係してくるので、全く無視もできない。
やらない自分が悪いと言えばそれまでだが、そうやって突き放すのも無責任な気がする。


かくして、大量の課題の処理、テスト前にはいつも悩むわけです。

義務教育で、お金の教育もすべきでは・・・2015年11月26日 22:03

本日の中2。これから学習する「確率」が、少し話題に出た。

ちょうど今日から、年末ジャンボが売り出され、せっかくの機会なので期待値と絡めて話をした。


毎度毎度、有楽町は徹夜組!を含めて大行列になる。あの映像を見ていると、お金の教育って必要だなあって・・・余計なお世話だろうが・・・(-_-;)

有楽町は当たりやすいと思っているから並ぶんでしょうが、所詮販売枚数に比例しているだけのこと。

宝くじ一枚一枚は、すべて同様に確からしい(買った場所で確率に差はないと言うこと、当たり前ですが)ので。

だから、並んで買おうが徹夜しようが、確率に差はない。

まあ、iPhoneの行列と一緒で、イベント的要素を見いだしている人は別だが、テレビを見る限り、宝くじのかぶり物をしているとか、発売を喜んで、店員や警備員などとハイタッチしているとかはないようで、粛々と大行列を作っているだけのよう。


今回から10億円(前後賞併せて)だそうで、金額ばかりが一人歩きするが、ユニットの合計額は決まっている。賞金総額が増えたのではないので、そのしわ寄せが下に来る。
2等はなんと、1,000万円。
これだけでも大金だが、10億とは2桁も違う。かつては2等でも1億くらいあったので、実に露骨な仕組み。


そして本題 期待値

宝くじ1枚の価値。


これがご存じ約47%


年末ジャンボの場合、平均的に300円の投資で141円のリターンと言うこと。

あくまでも宝くじは、損をしても良いと思える金額で、夢を買うものだが、あまりにも分が悪すぎる。
宝くじで確実に利益を得たいなら、タレントにでもなって、CMに出た方が近道かも?

買わなきゃ当たらない、買っても当たらない
1等の確率は1,000万分の1。

これ以上言うのは野暮。


ギャンブルは公正に行われる限り、確率に支配される。
もちろん確率には偏りが起こる
サイコロの目はどれも6分の1だが、1ばかり続けて出るのは珍しくない。
その偏りがギャンブルの面白いところであり、毒な部分でもある。



だからできるだけ若いうちに、法律の範囲内で、免疫作ることも必要なのかもしれぬ。

実は私は20代のころはパチンコ好きで、その毒に触れておりました。競馬もしてましたね。
収支は当然・・・ 損しました♪

この仕事を始めた30代半ばには、時間がないこともありスッパリやめ、今は全く興味ないです。
毒に触れることで、ギャンブルのバカらしさも知りましたから。
ある程度免疫ができたんでしょうね。

ギャンブルそれ自体を否定しないが、あくまでも損して支障のない範囲で楽しむのが原則。
その損の幅に、その人の生き方が出る。それもまた人生。


そういうことも、確率を教える中で話すのも楽しい。